小学校卒業式　祝辞

　祝辞

 

6年生の皆さん、卒業おめでとうございます。

また、保護者の皆様、この度はお子様のご卒業

心よりお喜び申し上げます。

そして、本日に至るまで児童たちを温かく見守り

ご指導くださった　校長先生をはじめ教職員の皆様、

深く感謝申し上げます。

 

さて、皆さんは今日、6年間の小学校生活を終えて

次のステージである中学校へと進まれるわけですが…、

どうですか？

小学校生活は楽しかったですか？

 

先日、コスモスルームの前にある掲示板を拝見させて

いただきました。

真ん中に大きく『Ｇｉｆｔ～感謝をこめて』というテーマが

書かれたメッセージボードがありました。

下の学年の子たちや先生方に向けられた感謝の心と

この６年間で大きく成長した皆さんの姿がよく伝わる

素晴らしい作品だな、と　

とても感心しました。

 

 

ところで皆さん、

この【Ｇｉｆｔ】という英語の意味は知っていますか？

 

【贈り物】とか【プレゼント】といった意味ですね。つまり、

あのメッセージボードは先生方や下の学年の子たちへ

【感謝の心を贈る】という意味があるんですね。

 

ですが、この【Ｇｉｆｔ】という単語、実はもう一つ

【能力】という意味もあります。

先ほど殆どの人が『小学校　楽しかったよ。』と

手を挙げていました。

それは皆さんがこの６年間で

【楽しむ能力】もしっかりと育めたということですよね。

 

つまりあのメッセージボードは皆さんがこの○○小学校で

【人に感謝する心】と【状況を楽しむことができる能力】を

しっかり身に付けた　という意味も

込められているんだと思います。

 

この【感謝する心】と【楽しむ能力】というのは

皆さんがこれから歩む人生において、とても重要なものです。

ずっと大切に持っていてください。

 

【感謝する心】と【楽しむ能力】を忘れずに、

どんどん色んなことに挑戦してみてください。

『楽しそうだなぁ』と思ったことは何でもやってみてください。

 

やってみた結果、失敗してもいいし、後悔してもいいでしょう。

やった後悔というのは

時間が経つにつれ小さくなっていきますが、

やらなかった後悔というのは

時間が経つにつれ大きくなってしまいます。

【やらない理由】を探さないで、

【やるための工夫】をしてみてください。

それだけで、人生は驚くほど楽しくなります。

 

そう言えば　この【工夫】って言葉、

最近どこかで聞きませんでしたか？　

三ヶ月くらい前かな…、

覚えていませんか？

 

そう、これは校長先生が『２０２０年　今年の漢字』として

二学期の終業式で紹介されていた言葉ですね。

校長先生らしく、『今年の漢字』っていうわりには

二文字っていう離れ業でしたが…。

 

【Ｇｉｆｔ】といい【工夫】といい、

これから皆さんが楽しい人生を送るためのヒントになる

大切な言葉は先生方がちゃんと教えてくれていたんですね。

４月から始まる中学校生活も、

この○○小学校で学んだことをしっかりと活かしていけば

必ず楽しいものになるはずです。

 

そもそも、

楽しくない人生というのは存在しません。

『楽しくないな』って思っているその時は、ただ単に

『まだ楽しい事を見つけられていない状態』っていうだけのことです。

 

【やらない理由】を探さずに、

【やるための工夫】をし続けてみてください。

人生は必ず楽しめます。

 

皆さん、自信をもって

これからの自分に大いに期待してください。

ずっと応援しています。

 

 

では最後に、

○○小学校卒業生 ６６名皆さんの中学校生活が

たくさんの笑顔に包まれ、素晴らしい体験に溢れることを願い

私のお祝いの言葉と代えさせていただきます。

 

 

本日はご卒業、誠におめでとうございます。

 

 

令和3年3月23日

札幌市立○○小学校　　PTA会長